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Viewing
流行(モード)の都市
日本を代表するセレクトショップBEAMSが、40周年を記念して公開した動画『TOKYO CULTURE STORY 今夜はブギー・バック(smooth rap)』(2016年)。本記事では、この優れた映像作品から〈流行〉とは何かを考える。〈流行〉に乗りながらも、それに流されないための社会批評。 -
Listening
サイモン曰く
ファロア・モンチの名曲"Simon Says"(1999年)の邦訳と解説を放り投げた筆者は、代わりに、この楽曲の背後にあるという怪しげな物語を語り出している。一体、サイモンとは何者なのであろうか? それは、この楽曲でサンプリングされているゴジラと関わるのであろうか? サンプリング的評論の試み! -
Watching
20世紀の天使たち〔前篇〕
ヴィム・ヴェンダース監督『ベルリン・天使の詩』からは、20世紀のやつれた天使たちの姿が浮かびあがる。悲惨が貫徹したような現代史のなかで、天使たちはどのようにイメージされてきたのか?――その系譜を探る。前編。 -
Walking
歩き方の諸形態
人間の最も基礎的な行為の一つである、歩く、ということ。本記事は、人間の歩き方をめぐる三つの短い考察から、それが持つ批評的な可能性を引き出そうと試みる。歩き方がどのようなものであるかによって、世界の見え方はまるで違ったものになる、かもしれない。 -
Reading
読むことへの滞留
〈読む〉とは何か? それはいかなるかたちで僕らの生に介入してくるのか? 1945年に生まれた市村弘正の自伝的考察『読むという生き方』(平凡社、2003年)は、〈読まれてきたもの〉と〈生きられてきたこと〉が交差する様を示す。年長者の残した貴重な考察に対する自伝的評論による応答!