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写真集紹介:牛腸茂雄『SELF AND OTHERS』
コロナ禍であらゆるシーンにリモートが浸透した現在、あらためて対人関係の重要さや問題点が話題になっている。人間関係のもっとも基礎となる「自己と他者」について、自らの生をかけて探求した写真家がいた。『SELF AND OTHERS(自己と他者)』と題された一冊の写真集を前に、私たちは何を感じることができるのか。 -
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写真集紹介:奥山由之『Los Angeles / San Francisco』
夏が来ると、旅に出たくなる。旅先での新たな発見は、これまでの自分を僅かばかり変化させる。夏は刺激を求める季節なのだ。コロナ禍で旅行業界ではオンラインツアーなるものが活況を呈したが、自宅に居ながら経験できる旅といえば、写真集の右に出るものはない。 -
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タナトスに覆われたこの世界で
イサク「エロスとタナトスの密約」を読みながら、筆者はひとりの写真家のことを考えずにはいられなかった。事あるごとにエロスとタナトスという言葉を使い、ついには『エロトス』という写真集まで作ってしまった国民的写真家、アラーキーである。中世の西洋絵画から現代の写真へと場を移し、この魅惑的なテーマを別の角度から探っていく。 -
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写真集紹介:Amani Willett『A Parallel Road』
アメリカンドリームの体現として、人びとを魅了してきた「ロードトリップ」。だが、移動の自由を獲得した先に待っていたのは、人種間による全く異なる経験だった。今なお続く黒人への構造的暴力を「アートの語法を利用して」問う一冊を目の前に、ドキュメンタリーの可能性を考える。 -
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被写体の鳥たち:写真集『フクロウ URAL OWL』の魅力
宮崎学の写真集『フクロウ URAL OWL』(1989年)は、フクロウという繊細で雄大な野鳥の魅力を最大限に引き出した傑作である。しかし同時に、最近の野鳥写真界隈は撮影することの困難に向かい合っている。これからの野鳥撮影はどうなるか、野鳥撮影の歴史にも触れつつ考える。 -
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写真集紹介:古屋誠一『Memoires』
異国の地で出会い、7年間共に過ごした妻・クリスティーネは自ら命を絶った。写真家・古屋誠一が妻の死の4年後に発表した『Memoires 1978-1988』(Camera Austria、 1989年)。そこから続く「メモワール」シリーズは、その死を問い続ける。写真の中のクリスティーネに、われわれはいかなる眼差しを向け、何を感じることが出来るのか?
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