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【絵本作品】『群れの子サリー』
作者の一人が、会社や学校といった「所属」が無くなったとき、不安な気持ちを吐き出すように紡いだ物語に、共鳴した友人が絵をつけた、ふたりが初めて共同制作した絵本。主人公サリーに、自分のまんま生きることの理想のあり方を託す。 -
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「戦争と記憶」論・断章
第二次世界大戦とイラク戦争、そしてウクライナ戦争。戦争の記憶をたどりながら、戦争とは何か、反戦とは何かを考える断片的評論。戦争が身にまとう幻想と現実を切り分け、いまは歴史的ないし地理的に遠くにみえる戦火に備えるために必要な精神を探る。 -
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めちゃくちゃ映画邦題記
日本で外国映画が公開される際、時折、めちゃくちゃな邦題が付けられることがある。「そんな邦題で本当にいいの?」と思われるような邦題作品を取りあげる本記事は、一部作品の邦題の付け方を批判するというよりも、斜にかまえて楽しんでしまってもいいのではないかと訴える。 -
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タナトスに覆われたこの世界で
イサク「エロスとタナトスの密約」を読みながら、筆者はひとりの写真家のことを考えずにはいられなかった。事あるごとにエロスとタナトスという言葉を使い、ついには『エロトス』という写真集まで作ってしまった国民的写真家、アラーキーである。中世の西洋絵画から現代の写真へと場を移し、この魅惑的なテーマを別の角度から探っていく。 -
Talking
恋と愛のあいだでのいくらかの旅路
恋と愛をめぐる思索の旅。本記事は、恋するということと愛するということを区別し、その違いから人間社会をめぐるちょっとした側面を考察していく。実際にいま恋する者や愛を求めている者に、一息をつく時間を与えることができたのであれば、本記事の目標は達成されたのだろう。 -
Listening
平沢進による二つの唄についての考察〔後篇〕
平沢進が、今敏監督の映画『パプリカ』の挿入歌として制作した二つの曲についての考察。消費社会における夢のイメージは、どのように地獄と結びついているのか? そして、もし現代が地獄であるのだとすれば、そこからの解放のイメージをどのようなものとして持つべきなのか? 希望の在処を解き明かす、平沢音楽とともに思考する現代論・後篇。 -
Listening
平沢進による二つの唄についての考察〔前篇〕
平沢進が、今敏監督の映画『パプリカ』の挿入歌として制作した二つの曲についての考察。消費社会における夢のイメージは、どのように地獄と結びついているのか? そして、もし現代が地獄であるのだとすれば、そこからの解放のイメージをどのようなものとして持つべきなのか? 傑作アニメ映画『パプリカ』と平沢音楽から考える現代論・前篇。 -
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都下自伝(1):【町田】前編
東京都下=多摩エリアの郊外的な都市生活を、ある男性の人生に沿って描き出す。この都市論は、町田の団地から駅前の市街地、八王子の住宅街や多摩センター・立川といった南多摩エリアを中心に、やがて都心へと展開されていくだろう。 -
Watching
孤独に生きるということ:『アナと雪の女王』の一場面から
日本でも大ヒットしたディズニー・アニメ映画『アナと雪の女王』(米公開2013年)は、物語のなかに、まるで氷のように美しい精神のあり方を潜めていた。その瞬間を見逃さずに取り出し、そこから物語全体を批評する評論。エルサは、どのような〈孤独〉を獲得したのか? -
Walking
競馬場で会おう
兵庫県・尼崎にある園田競馬場。数年前に新年早々そこを訪れた筆者は、どこか懐かしいノスタルジックな空気という以上の何かを感じとる。窮屈な「当たり前」が花粉のように広がる私たちの世界を、思わぬかたちで異化する「特区」の力がローカルな競馬場にはあるのではないか? 競馬場から外界へと駆け出す異端のエスノグラフィ。
