井沼香保里– tag –
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Talking
水脈をさがして〔後編〕
実存を揺るがすような出来事や導き手との出会い。次第に妖精研究を志すようになっていく筆者が、人生のなかで出会ってきたさまざまな物事と人びと。自身の生のあり方を振り返るこの自伝的エッセイは、一人の人物が自らの問うべき問いを避けがたく抱え、それを追求していくまでの変遷を記した物語である。後篇。 -
Talking
水脈をさがして〔前編〕
実存を揺るがすような出来事や導き手との出会い。次第に妖精研究を志すようになっていく筆者が、人生のなかで出会ってきたさまざまな物事と人びと。自身の生のあり方を振り返るこの自伝的エッセイは、一人の人物が自らの問うべき問いを避けがたく抱え、それを追求していくまでの変遷を記した物語である。前篇。 -
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【絵本作品】『群れの子サリー』
作者の一人が、会社や学校といった「所属」が無くなったとき、不安な気持ちを吐き出すように紡いだ物語に、共鳴した友人が絵をつけた、ふたりが初めて共同制作した絵本。主人公サリーに、自分のまんま生きることの理想のあり方を託す。 -
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波間の記憶:『苦海浄土』を読む(5)
「人類初の産業公害」と呼ばれることもある水俣病。そこには、趨勢ないし力としての近代が問題の根源として伏在していた。チッソは、近代史においていかなる位置を持つのか? 私たちは、いかにして〈近代の夢〉へと抵抗することができるのか? 石牟礼道子の作品から〈覚醒〉の方途を考える、短期集中連載の最終回。 -
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波間の記憶:『苦海浄土』を読む(4)
「人類初の産業公害」と呼ばれることもある水俣病。それを描いた『苦海浄土』の方法は、石牟礼道子自身の性質とどのように関わるのだろうか? しばしば幻想的とされる石牟礼の水俣をめぐる文学は、いかに現実と結びつくのだろうか? 現実と幻想という大きな二元論を架橋する石牟礼の表現の根にある〈なにか〉に迫る、短期集中連載の第4回。 -
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波間の記憶:『苦海浄土』を読む(3)
「人類初の産業公害」と呼ばれることもある水俣病。それに光を当てた石牟礼道子『苦海浄土』のなかで、共同体における「女」が担う固有の役割とは何だったのか。本作第一部から第三部に丁寧に目配せをした論考をもとに、石牟礼道子の独特なフェミニズムに光を当てる、短期集中連載の第三回。 -
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波間の記憶:『苦海浄土』を読む(2)
「人類初の産業公害」と呼ばれることもある水俣病。石牟礼道子『苦海浄土(第一部)』(1969年)は、特殊な方法で水俣に生きる人びとの言葉を紡ぎ出す。この作品は、いかにして悲惨な現実を表象することができたのか? 私たちに遺された貴重な作品から〈方法〉を考察する、短期集中連載の第二回。 -
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波間の記憶:『苦海浄土』を読む(1)
「人類初の産業公害」と呼ばれることもある水俣病。石牟礼道子『苦海浄土(第一部)』(1969年)は、そこに生きる人びとの生死を艶やかに描き出す。私たちの時代は、なぜ再びこの作品を新鮮に受けとりなおす必要があるのか? この傑出した作品から現在を照らし返す、短期集中連載の第一回。 -
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『海獣の子供』における証言の機能
五十嵐大介による漫画『海獣の子供』には、物語の合間に「海に纏わる証言」がいくつも挿入されている。こうした挿話がもつ役割とはなにか?民俗学における民話や伝承、そして近代科学の限界に挑戦した19世紀末の知の営みにも言及しながら、この作品における証言の機能に迫る! -
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『海獣の子供』に巻き込まれるという体験
五十嵐大介による漫画『海獣の子供』および同名映画化作品が描く「誕生祭」とはなにか? 人間はそこでどうなってしまうのか? 作者・五十嵐が参考にしたある詩の描く光景も含めて、「誕生祭」のもつ魅力と可能性を徹底考察!
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